亀の耳〜亀③
こんにちは。こんぶだよ。
ゆっくり寝ていたら起こされたんだ。
そろそろ起きなさいってお布団めくられたよ。
僕は起きていたんだよ。
ただ、布団の中が暖かくて気持ち良かったから、出てきたくなかったんだ。
はぁ〜、起きるか。
ねぇ、みんな 亀の耳って知ってる?
正確にいうと亀に耳がついているかわかるかな?
お姉ちゃんはね、亀がいる生活は長いんだけど、亀に耳があるのかどうか、ずっと疑問に思っていたそうなんだ。
インターネットが普及する前までは亀の事は本とか図鑑しか情報がないんだよね。
どこを探しても亀の耳について載ってないんだ。
お姉ちゃんはずーっと悶々としていたみたいだよ。
しょっちゅう、僕の顔に近づいてまじまじと見るんだ👀
耳の穴を探しているみたいだよ。
それが見つけられないから、もしかして亀には耳がついてないのかも、と思ったらしいんだ。
でもね、僕の近くでトントン音を立てて僕を引きつけてみたり、名前呼ばれたら視線合わせるし、夏の暑い日に窓を開けていて風が突然入ってきてドアがバターンと閉まったら、音にビックリして飛び跳ねながら逃げる僕を見て、やっぱり音は聞こえてるよなぁと思っていたそうな。
お姉ちゃんは僕に言われたくないかもしれないけど、アナログ人間なんだ。
携帯電話は持っていたけど、ネット環境は今から12〜13年前に初めて繋がったみたい。
しかも、その時はスマホじゃないからね。
小さな画面に字ばっかりのやつ。
そこでね、初めて「亀の耳」ってググったみたいだよ。
そうしたらね、あっさり答えが出てきたんだって。
亀に耳はあります。
ただ、表面上に耳の穴は見えません。
顔の横に少し凹んだところが耳なんだって。
お姉ちゃんはビックリしてたよ。
耳があったことじゃなくて、約30年亀の耳について調べていたけど、どこにも書いてなくてわからなかったのが、秒で解決してしまったことに。
あまりにあっさりで今までの時間はいったい何だったんだ?って。
そして、インターネットって、すっげ〜〜‼️って思ったんだって。
それから、しょっちゅう亀のことについてググってたよ。
情報量が溢れてるね。
でも、その調べてもわからなかった今までの時間も、やっぱり好きなんだってさ。
あ、お姉ちゃん 絨毯の上でゴロンとしてるわ。
たまに遊びにきて、ゴロンてするんだよね。
幸せな人だよね。
お母さんにお茶入れてもらって、飲んでるよ。
お姉ちゃんはたまにそのまんま絨毯の上で寝ちゃうんだ。
僕は寝ているお姉ちゃんの顔を鼻でなぞりながらクンカクンカ匂いを嗅いでみるんだ。
結構、濃厚なクンカクンカだよ。
顔全体、まぶたやまつ毛を鼻でなぞるよ。
でも、お姉ちゃんは微動だにしないんだ。
ほんと幸せな人だ。
あ、亀の耳はみんなでググってみてね♡
さて、僕はこれからお散歩さ。
今日はこの辺で。
こんぶ
シーユー💚
つづきは↓