のびのびと

のんびり、のびのびと。これに限る。

もう二度と読みたくない本

こんにちは。石岡です。

 

今日はちょっとハードですよ❣️

 

 

私がもう二度と読みたくないと思っている本は大崎善生さんの「ドナウよ、静かに流れよ」という本です。

 

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ノンフィクションです。

 

うんと・・・何から書こう・・・

 

 

もう二度と読みたくない本という表現はマイナスなイメージかもしれませんが、ちょっと違って。

 

 

そのくらい印象に残ってるという意味です。

 

 

 

 

若い日本人女性が外国で日本人の男性と出逢い、愛し合い、そして2人の世界の中で追い詰められ死を選ぶ実話です(本のあらすじにも書かれているのでネタばれではありません)

 

 

 

3.4日で読み終わりましたが、あんなに体力を使った本は初めてです。

 

 

 

つづきを読み始めるときはとても重い気持ちになりました。

思わずため息が出ました。

でも、読まずにはいられない本なのです。

 

 

 

毎回、涙が流れてしまいます。

嗚咽レベルです。

 

 

本を読み始めると感覚的な話ですが主人公の女の子が目の前にいる感じがして、どんどん死に向かって行ってるので「ダメだよ、そっちに行ったらダメだよ!」と叫びたい衝動に駆られます。

もちろん、私の目の前には彼女はいません。

叫んだとしても届くはずがありません。

もどかしい。

 

 

 

そして、彼女の愛がピュアで儚くて美しくて『誰かお願い、この2人を助けてあげて』とずっと涙が流れっぱなしです。

 

 

この本を読み終えるということはこの彼女は死んでしまうことだと思うと途中で読むのをやめようかと何度も思いました。

 

 

この部分で読まずにやめると彼女は生きたままになりそうな感じがしたのです。

 

 

ですが、実際にはもう亡くなっているのです。

私が読もうが読まないが結果は変わらないのです。

それを考えると最後まで見守ろうと思って読みました。

 

 

 

最後まで読み終えると体力がスッカラカンになりました。

とても重い気持ちになりました。

こんなに体力を使った本は初めてです。

そして、もう二度と読みたくないと思ってしまいました。

 

 

 

好きとか嫌いとかではありません。

ただ、とても悲しくて美しい本であるという印象が私に深く刻みこまれました。

 

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なぜ二度と読みたくないのか?と考えることがありました。

読むたびに彼女は生き、そして死ぬのです。

 

生きている彼女に会えるのは嬉しいですが生きている過程から死を見届けるのは彼女を何度も傷つけるような感覚があって。

 

 

私はこの本をもう二度と読むことはないだろうと思いました。

 

ですが、一生忘れることのない本です。

 

 

変わった紹介の仕方ですが彼女の心の美しさを知って欲しくて誰かに読んで頂きたいと思っています。

 

 

 

今日はそんな感じで終わりとします。

 

 

今日も読んで下さってありがとうございます。

石岡 友紀

シーユー💛