何枚もうわてなインド人
こんにちは。石岡です。
インドの旅はつづくよ・・・
インド①↓
https://ishikotororo.hatenablog.com/entry/2020/01/15/110024
とにかくインドにはいろんな人がいました。
物乞いをする人、物を売りに来る人、ただ単に話しかけに来る人
どこに行っても人・人・人
あっという間に囲まれる
いっぺんに話しかけられる
最初はその状況に慣れてないから話しかけられると顔を見てしまう。
だから、キョロキョロしちゃう。
それを見てインド人が更にこっち見ろと言わんばかりに話しかけてくる。
私は何がなんだかわからない。
耳が疲れる
でも、人間て慣れるの早いの。
1日半もいたら囲まれることも話しかけられることも何とも思わない自分になる。
ただ食べ物を恵んで下さいというのには慣れない。
胸が痛んだ。
レストランから出ると子供たちが群がってきます。
そして、車に乗った後も車の周りをびっちり小さな子どもや中学生くらいの子まで囲みます。
その中に大人も数人混じっているのです。
栄養失調でペタンコになったおっぱいを出して赤ちゃんを抱っこしている女の人もいました。
運転手やガイドのMr.パダムは見慣れた光景なのか目もくれません。
私はバナナが嫌いです。
昼食でバナナがデザートで出たので「バナナ嫌〜い」と言って残しました。
その後にこんな食べ物の物乞いをされると「私って」と思いました。
この人達には嫌いだから食べないという選択肢はないんだと思いました。
食べることもままならない生きるために食べるという感覚の中にいる人達。
誰も生まれる場所を選べないのになぁ。
この世の中って不公平だなと思った記憶があります
そして、みんな痩せてるの。
食べる物ないから当たり前か。
ボディランゲージで指先をすぼめて口に持っていく仕草をします。
「食べ物下さい」のサインです。
食べ物は渡さなかったのですが車の中で葛藤しました。
物乞いの人に食べ物を渡すのがいいのか、渡さない方がいいのか(いいとか悪いとかではないよね。そんな常識で考えるレベルじゃない。私は渡したくて堪らなかったんだと思う)
例え食べ物を渡したとしてもその人の生活は何も変わらないし根本的な解決にはならない。
うん、でも自分だったら?
人に根本的な解決を望んでないような気がする。
その前にこの空腹をどうにかしたい‼️と思う。
日本にいたってお腹すいて我慢できないことあるのに常にお腹空かせている状況は「何でもいいから食べさせて!」と思うだろうな。
ありがたく「ありがとう、ありがとう」と思ってむさぼり食うだろうなと思いました。
これで少しの間、空腹が満たされて生きていける。
1日1日で生きている
そんな考えをぐるぐる巡らせて車に乗っていたのでした。
何度もそんな場面に出くわして私も驚かないようになりました。
そして物乞いをする人達を観察できる余裕ができて、アレっ⁉️と思ったこと。
私達が何も渡さないと気づくとサッと違う人達の所へ行くのです。
変わり身の早さと言ったら!
あぁ、この人達はこれが仕事なんだ。
目が合うと私達の気持ちが揺れ動くのをその人達は気づいています。
ですから、目が合うと相手は絶対に視線をそらしません。
私達の気持ちを完全に見透かしているのです。
実際には今でもカースト制度があるインド。
働きたくても許されない身分もあるのです。
10歳にも満たない子供たちが身につけた術です。
たくましい。
生きていくためには綺麗事では済まされない。
私よりも何枚もうわてです。
そんなことを気づかせてくれたインドです。
太陽も人も熱い国だ。
今日も読んで下さってありがとうございます。
石岡 友紀
シーユー💛